測度論③ 測度のイメージ・測定の原理 このエントリーをはてなブックマークに追加

測度の定義・外測度と内測度の持つ意味

外測度、内測度についてふと考えていたらいいイメージを思いついたのでここに残しておきます. なんか外測度、内測度って数式での細かい定義ばかりでうんざりしますよね. だから、日常生活の中でイメージを立ててみます.

たとえば,トイレットペーパーの芯の1周の長さはいくつかなーって考えます じゃあたとえば,メジャーで測ることにしましょう. まあ普通の人なら多分外から巻き付けますよね。
こんなふうに(黒がトイレットペーパーの芯、赤がメジャーだと考えてください) でもこれってホントに芯の周の長さなん?絶対それより大きいやろ!!! って突っ込みたくなります。 だから今度は内側から計測してみます。
(黒がトイレットペーパーの芯、青が内側から測るメジャーだと考えてください) でも、これ、絶対芯の周の長さより小さいやん! わからへんやん!!!!! って突っ込みたくなります. でもせっかく調べたのでこれらを使って,不等式をつくって評価してみることにしました

はさみうちの原理で極限を求める

外からの測定値は外測度、内からの測定値は内測度と呼ぶことにして、 それぞれ,$\overline{m},\underline{m}$で表すことにします. 真の芯の一周の長さ$m$は

$\underline{m}\leq m\leq \overline{m}$

となります. なんやねん測定値わからへんやん!!!! っておもったそこのあなた!!!! もし,

$\overline{m}=\underline{m}$

だったら??? $m$はもう確定しますね! 実際トイレットペーパーの芯の紙が十分薄ければメジャーで測ったぐらいでは違いは出なくなるでしょう! だからみなさんは測りやすい外から測りがちなんですけど、その原理はこういうことです。


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