関数解析② ノルム空間とノルムの公理 このエントリーをはてなブックマークに追加

ノルムの公理とは?

ノルムとはなにか?先に線形代数でベクトルの大きさを定義するためにノルムだけ紹介されたかもしれませんが、別にベクトルにしか適用できないわけではなく、一般にノルムとはどういうものか、定められています。

ノルムとは何か?

ノルムの公理
線形空間$V$について、$x,y\in V$、また、絶対値が用意できる体$K$について、$\alpha \in K$を考えます。写像$\|\cdot \|:V\mapsto \mathbb{R}$について、
\begin{align} \|x\| \geq 0, \|x\|=0 &\Leftrightarrow x=0 \\ \|\alpha x\|&=|\alpha|\|x\| \\ \|x+y\|&\leq \|x\|+\|y\| \end{align}
これらをノルムの公理といい、$(V,\|\cdot \|)$をノルム空間といいます。
一応数学の教科書に沿って$K$を体といいましたが、四則演算が定義できる集合と思ってもらえば大丈夫で、基本的には実数体$\mathbb{R}$か、複素数体$\mathbb{C}$が選ばれます。



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